Windows Terminal 用のフォント Cascadia Code がお粗末過ぎた件

コンソール端末 フォント

5月にお披露目された Windows Terminal で目玉の一つとされていたリガチャフォント Cascadia Code が先月リリースされました。今回の主役は、この新しいコンソール端末用の等幅フォントです。

以前 Fira Code を題材に プログラム用リガチャはプログラマ向けではない と記事にしました。

プログラム用リガチャはプログラマ向けではない
Windows Terminal 関連の動画によると Microsoft はどうやら、Fira Code に代表されるプログラミング/コーディング用のリガチャ(合字)フォントに興味を持ったようです。

5月の Windows Terminal のデモンストレーションで、Fira Code と同様のリガチャが示されていて懸念を感じていたのですが、Microsoft が自身のエコシステムにどう適応させて巻き返してくれるのかという点では、興味深いリリースになるのではと、密かに楽しみにしていました。

それでは、見せてもらおうか。Microsoft の新しい等幅フォントの性能とやらを!

Cascadia Code のスペック

microsoft/cascadia-code
This is a fun, new monospaced font that includes programming ligatures and is designed to enhance the modern look and feel of the Windows Terminal. - microsoft/...

Regular のみ

リリースされた Cascadia Code バージョン 1909.16 に含まれているフォントは Regular ただ一つのみ。Releases 置かれているファイルも Cascadia.ttf と、リポジトリの圧縮ファイルだけ。Bold や Italic はありません。

コマンドプロンプト / conhost.exe に部分的に Bold や Italic にする機能はありませんでしたから、コンソール端末のエスケープシーケンスで Bold や Italic を表現できることは、Microsoft にとっては標準的な基本要件ではなかったのかもしれません。

収録グリフ一覧

FontForge で収録グリフを一覧してみると、次の通り。

Cascadia Code

えーっと、アスキーコードに相当する U+0020 ~ U+007E と、7つの Unicode 記号 ×÷‘’“”− と、Fira Code と変わり栄えしないリガチャ、……だけですね。

リガチャ比較

リガチャを比較してみると、Fira Code v1.207 までのデザインを、丸々取り入れた格好です。違いは }# を示すものが、追加されているくらい?

これでは、Fira Code を話にならない低水準で劣化コピーしたようなものです。見るからに労力が割かれていません。オープンソースであっても、十分な仕上がりなしにユーザの満足はあり得ません。

読みやすさ

f が低すぎるとか、k が曲がっているとか、r がセリフっぽいとか、~ が適当すぎるとか。小文字の曲線や切り欠きが、全体的に奇妙な歪んで見えます。拡大して眺めていると、気持ち悪く感じられるのは、私だけでしょうか?

Cascadia Code Lowercase

切り欠きは、小さな文字サイズでドットが潰れて描画されるのを避ける狙いで見られる手法ですが、露骨すぎて急な鋭角が不自然です。印刷並みの表現力に近付くほど、その不自然さが ありのまま になります。

2019/10/03 追記

リリース後のリポジトリでのアップデート、バージョン 1909.300 で、アクセント記号付きの文字などが追加されていたようです。

テイストは変わらずです。

  • 大文字の S と小文字の s の曲がり具合が、かなり異なる。
  • U+00D8 Ø とゼロスラッシュが、知っていないと判別不能。
  • U+00E6 æ が、整っていないように見える。

いや、本当にその路線のまま進めてしまって、いいの?

Cascadia Code のフォント情報

Cascadia Code のフォント情報は、次のように。

著作権© 2019 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.
商標Cascadia Code is a trademark of the Microsoft group of companies.
製造元Saja Typeworks
デザイナーAaron Bell
ベンダのURLhttp://sajatypeworks.com
デザイナーのURLhttp://sajatypeworks.com

URL を開くと、サイトには ユニクロ に似た感じのロゴが入っています。

Saja Typeworks

사자」とはハングルで SAJA と読むようです。製造元の名前ですね。

へえー。へー。(´・∀・`)ヘー

どういう意図で使われているのか、知りませんけれど。

終了

……それが事の因果では無いはずだと願いつつも、あの国のあの法則 が連想されてしまって、何とも残念です。

Windows Terminal と Cascade Code、どうしてこんな風になっちゃったんでしょうね。ガッカリにゃん。超ガッカリにゃん……。

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