令和合字とその先の行方

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[ 令和合字とその先の行方 ]

新しい元号「令和」の合字に関連して、気になったことを書いてみたいと思います。

令和合字

令和合字とは、2019年5月7日にリリース予定の Unicode 12.1.0 で追加される合字 U+32FF のこと。

Version 12.1 adds that single character to enable software to be rapidly updated to support the new Japanese era name in calendrical systems and date formatting.

概要によると、日本の元号を扱うソフトウェアでの迅速な更新を可能にするため、という主旨のようです。

明治から平成までの元号の合字が、既存の文字コードとの相互運用性のために、使用が推奨されない CJK互換用文字 に割り当てられた経緯とは、事情が異なると思います。

規格外

経済産業省の 新元号名で使用する文字コードについて(周知) をはじめ、Microsoft の 日本の元号の変更について や、その他の情報を探してみても、JIS X 0213 への追加の話題は見当たりません。

2016年に書かれた 新たな元号はJIS X 0213に入るのか という日記では、国内での採録基準の変更より Unicode への追加収録の可能性の方が低い見方が書かれていましたが、逆転してしまいました。

Microsoft が Microsoft Windows コード ページ 932 (MS932)、すなわちシフト JIS エンコーディングは、新元号の合字をサポートしません と断言するのは、CP932 は Shift_JIS-2004 ではないので JIS X 0213 に追加されても関係ない、という理屈で理解できます。恐らく JIS X 0208 への追加という可能性も無いのでしょう。

令和合字は、根拠となる規格が存在しない、Unicode による独自の特殊文字になりそうです。

さて、元号が合字での1文字でなくてはならない古いシステムで、Unicode を扱うことが出来るのでしょうか?

Unicode 対応だが1文字でなくてはならないシステム。それよりは、Unicode 未対応で1文字でなくてはならないシステムの方が多そうです。

外部との情報交換に使うのなら、合字は避けるべきでしょう。そして、外部との情報交換に使わないのなら、外字 にマップするのが最短だと思います。

一つの選択肢として、仮に用いる場合の符号位置が予約されていることは、悪い話では無いのですが、対応するシステムや書体を要することは変わりません。

令和の次と、その次へ

令和の次の元号に備えなくてはならない頃も、きっと Unicode は使われていることでしょう。平仮名近辺の U+3040, U+3097, U+3098 が残っているのか、合字を割り当てない方針になるのか、ソワソワしますね。

皇位継承順位と常識的な寿命を考えると、40~50年後には令和の次の次の元号を迎えるかもしれません。ずいぶん未来の話で、Unicode の行方は想像が付きません。

終わりに

Unicode の文字に関する問題を国際的な枠組みで解決しようとする取り組みは、素晴らしいと思います。従来の文字コードでは見られなかった、新しい 問題 表現 が目白押しです。

令和とその先に続く時代に、幸多からんことを!

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